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TEL 053-475-8111 小児科・アレルギー科 | ![]() |
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1)治療不足 圧倒的に多いのがこのパターンの患者さんです。ステロイド恐怖症が併存している場合も少なくありません。いずれにせよ、ステロイド外用薬の使用量が少ない、あるいは投与ランク(薬の強さ)が弱いのどちらかが原因で、湿疹が悪化していくパターンの人たちです。湿疹の程度が軽い初期の段階でしっかりと抗炎症療法(ステロイド・タクロリムスが中心になります)を行えば、重症化することを防げます。 2)悪化の原因(悪化因子)にこだわり過ぎる 「食物が悪い」「汗・よごれが悪い」「シャンプーが悪い」と、悪化因子に振り回されるが、湿疹は全く改善しないという患者さんがいます。どうして改善しないのかというと、このような患者さんに限って外用療法がおろそかになりがちだからです。無論、悪化因子の除去は重要です。しかし、皮膚の炎症がさらに皮膚バリア機能を破壊し、悪化因子の影響を増大させるという悪循環もあるのです。鶏が先か、卵が先かという話になりますが、まずは炎症を抑えると悪化因子の影響も目立たなくなるものです。 3)皮膚免疫バランスの破たん アトピー性皮膚炎の病変部に定着した黄色ブドウ球菌は、エンテロトキシンなどの毒素を産生して皮膚病変の悪化因子になっていると考えられています。このような理由から、黄色ブドウ球菌を退治する目的で抗生剤や消毒剤などによる抗菌療法がしばしば行われています。しかしながら、不適切な抗生剤の使用によりMRSA(抗生剤に耐性を獲得した黄色ブドウ球菌)への菌交代(弱くて目立たなかった菌が増殖してくること)が出現したり、消毒剤により接触皮膚炎(かぶれ)が生じたりすることが稀ではありません。 要するに、アトピー性皮膚炎を改善させようと思って行う治療(抗菌療法)が、かえって皮膚炎を悪化させる原因になるかもしれないということです。私は、原則として病変部に定着した黄色ブドウ球菌をターゲットとした抗菌療法は避けた方がよいと考えています。ステロイド外用薬による適切な治療が行われて病変が軽快すると、抗菌療法を併用しなくても皮膚の黄色ブドウ球菌が減少ないし消失することも報告されています。 伝染性膿痂疹 (とびひ)のような状態は、明らかな細菌感染症の状態ですから、しっかりとした抗生剤の投与が必要と考えられますが、全身投与期間の目安は5日間程度です(短すぎる投与は再発の、長すぎる投与は菌交代の危険性があることを認識しておく必要があります)。 4)民間療法・代替医療への過度の依存 民間療法・代替医療とは、西洋医学以外の療法のことであり、通常の病院で行わない医学、医療がほとんどです。具体的には、鍼灸、健康食品、アロマテラピーなどが含まれます。これらの療法は西洋医学において不足している部分を補うものであり、一概に否定できるものではありません。しかし、西洋医学を無視して民間療法・代替医療に過度にのめり込むことは危険であり、そのような患者さんが重症化することも稀ではありません。西洋医学(例えば、ステロイド外用薬)を基本にしつつ、補助的に民間療法・代替医療を併用するというのが安全な姿勢だと思います。 スキンケア
スキンケアとは皮膚の手入れをすることであり、一般的には外用剤(ステロイド外用薬など)による治療は含みません。すなわち、皮膚を清潔に保つこと、皮膚の乾燥を防ぐこと、皮膚を紫外線から守ること、などのすべてがスキンケアなのです。
このように考えていくと、「爪を短く切る」 「日よけのために帽子をかぶる」なども広い意味でスキンケアの一つであることがわかると思います。 具体的なスキンケアの方法について外来や院内勉強会で説明させていただきます。 ステロイド外用薬
赤く痒みの強い湿疹は皮膚が炎症を起こした状態です。皮膚が火事を起こして火が燃え上がっている状態を想像して下さい。この炎症を抑えるためには強力な抗炎症作用をもったステロイド外用薬が最も有効です。
ステロイドはもともと人間の体の中の副腎という部位で作られるホルモンであり、人間にとって異物というわけではありません。 最も効果の強いこの薬がなぜ世の中で不安視されているのでしょうか?いくつかの理由があるのだと思いますが、その中でもアトピービジネスこそが患者さんを混乱させる根元になっていると考えられます。アトピービジネスとはアトピー性皮膚炎の患者さんを利用してお金儲けをする商売のことです。彼らの手口に共通するのは、『アトピー性皮膚炎は難病であり普通の方法では治らない。ステロイドは恐い薬だから絶対に使わない方がよい。』と、患者さんの恐怖をあおることです。最終的には、『ステロイド以外の良い治療法があるから試してみると良い。』と紹介し、自分の商売へと導いていきます。 世の中にアトピービジネスが蔓延したため、患者さんはステロイド外用薬が危ない薬だと思い込まされてしまったのです。もちろん、医師としては少しでもステロイド外用薬の使用量を減らす努力は必要だと思います。無制限に使用すべき薬ではありません。 外来では以下のような質問にお答えします 「どの部位にどれくらいの量を塗ればよいのかわかりません?」 「ステロイド外用薬を毎日塗り続けていても大丈夫でしょうか?」 「食べ物とアトピー性皮膚炎との関係がよくわからずに悩んでいます?」 「アトピービジネスをどのように見抜けばよいのでしょうか?」 タクロリムス軟膏
外来では以下のような質問にお答えします
「タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏®)とはどんな薬ですか?」 「ステロイド外用薬のような副作用はないのですか?」 「ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏は、どのように使い分ければよいのですか?」 |
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