その効果は精度の高い診療とアドヒアランスに依存致します。
『精度の高い診療』とはどんな診療を指すのか?
赤ちゃんのアレルギーマーチ進展阻止という観点から考えると、
*生後2-3か月までに見逃すことなくアトピー性皮膚炎を診断する
*ガッツリと寛解導入し、その後プロアクティブ療法に移行する
*ステロイドは局所ではなく全身に使用する
*四肢・体幹にはⅢ群以上のステロイドを使用する
*環境整備を併用する
*食物(および吸入)アレルゲンの感作予防を意識する
*早期摂取を心掛ける
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他にもあるかもしれませんが、目標はズバリ、食物経口負荷試験を実施しないで
済むような状況をつくることです。
そして、患者さん(保護者)が、上記の治療を確実に実行し、かつ維持することが
できさえすれば、すなわち『アドヒアランス』さえ保てれば、優れた効果がでるのだ
と述べられています。
何とも夢のある話ではありませんか!